なないろネイチャーノート

なっさんの山歩き、自然観察、自然を楽しむ活動の記録です

マイナス20度超え。美しきオカナガン湖の姿

急激に気温が下がった大寒波。極寒警報が発表され、BC州各地で低気温となりました。ケロウナの最低気温は-29℃を記録。

ここまでの低気温は日本での冬山登山でさえ、いまだに経験したことがない寒さでした。強風を加えた体感温度でと言えばあるかもしれませんが。温暖なバンクーバーでさえも雪が降り、ケロウナほどではないですが、低温になっています。

せっかくの低温、外に出ないわけにはいきません。十分対策すれば安全に楽しめるくらいの気温なので、週末に遊びに行きました。

そんな気温の体験と美しい-20℃超えのオカナガン湖の景色をご紹介します。

写真はすべて最低気温のピーク1月13日に撮りました。撮影日の気温や様子も最後の項目でご紹介します。

寒さと雪の上を歩くと体力も消耗してしまったので、2回カフェで休憩しました。

北極からやってきた大気

北極や南極の上空にある大きな冷たい気流の渦「極渦(Polar voltex)」。常に一定ではなくて、乱れることがあり、地表に近づく(弱まると)と、南下しジェット気流で運ばれることで急激な低温になるそうです。

Arctic air over Western Canada has sent temperatures plunging. What you need to know about the polar vortex | CBC News

幻想的なオカナガン湖の姿

流氷のような氷と、ゆっくりと湖上を流れるモヤ、蒸気霧。風がないときに、温かい水面から蒸発した水蒸気が冷たい空気で冷やされて、霧ができるようです。一日中ゆらゆらと流れる様子は本当に幻想的でした。

ビーチにカナダグースの群れ。気温は-22℃くらいですが、きっと水の上は少し暖かいのでしょうか…。

野鳥のくちばしは羽毛がないので、最も体温が逃げやすい部分。くちばしを羽の間にいれて、体温を保温しますが、身体には雪のような霜のようなものがついていてとても寒そうです。

わんこの散歩をしている人もよく見かけましたが、わんこはこの寒さ平気なのでしょうか。ホストマザー曰く、たまにブーツを履いて散歩をするわんこもいるそうです。

ダウンタウンから離れた湖岸には霧氷が。すべて真っ白な世界になっていました。

ダウンタウンが見える湖岸から。

霧氷で覆われた樹木とオカナガン湖からモクモクと昇る霧が何とも言えません。

午後になると雲や霧が少なくなり、透き通った青空も見えてきました。

湖の氷の表面に霜の結晶。

青空が透き通って綺麗です。雲がないからか、放射冷却で寒いのか、それとも気温が低すぎて大気が乾燥して雲ができないのかどっちなのでしょうか。

日が落ちてくるとまた美しい…雰囲気に。

石の表面にできたなめらかな氷

ツララができて霜がついた氷。

寒いからこそ楽しめた一日でした。明日もまだまだ低気温。また同じことをしようか…、別な場所へ行こうか…。

寒気の時系列

1月9日 

最低:-4℃、最高:2℃

久々にしっかりとした雪が積もる。いつも通りの寒さ。

1月10日

最低:-5℃、最高:1℃

いつも通りの寒さ

1月11日

最低:-21℃、最高:-5℃

朝はいつもより少しひんやりした寒さ。帰りは…-19℃になり、寒く鼻の穴が凍る感覚。肌が痛い、メガネが曇り不快感。

1月12日

最低:-29℃、最高:-21℃

朝から-22℃、コンタクト装着、ヒートテック、ズボン(レギンス・冬用登山用ズボン)2枚重ねで登校。夜中11時に-29℃の記録。

帰り、弁当箱の汁が凍りました。

★1月13日(写真撮影日)

土曜日休み(寒さピーク)

最低-29℃、最高:-19℃

朝8時-29℃、外出時-26℃

新しい雪も積もる。コンタクト装着、ヒートテック、ズボン3枚(レギンス・冬用登山ズボン・雪山用ハードシェル)、雪山用靴下と薄いメリノウール靴下、テムレスWinter手袋、トレッキングシューズで写真撮りに外出。

朝方は手袋外すと数秒で痛くなりました。

スマートフォンで写真・動画を撮っていたら急に電池残量10%になりシャットダウン。

カメラもバッテリーが切れて、交換しようとしたら、凍っていてバッテリーを交換できず。髪の毛、まつ毛、ネックウォーマー凍り、何もできなくなってしまったので、近場のカフェに避難。スマホの電源入れたらまだ60%残っていました。カフェは外からの空気が入りやすくて、かなり寒かったです。ですが、キャミソールだけの女性もいました。

さすがにいないだろうと思っていたのですが、街にはへそ出しの女性変わらずいました。

家に帰る途中、車のドアが開かなくて困っている男性がいました。